私は皇帝は愛妃を娶るのあらすじ(ネタバレ注意)

古代中国風の大国が舞台のファンタジーです。
その大国の皇帝は、先祖が白虎で、皇帝家の人間は先祖からの古い血のお陰で白虎になれるばかりか、男同士でも子を作ることが出来た。と言う設定。
都の城下町にある薬屋の息子だった夏井(かい)はある夜、怪我を負って店に駆け込んできた男の手当てをする。
手当てを終えたあと、男の手当てに使った薬の影響で夏井も寝入ってしまう。
その夜見た夢は、白虎に抱かれてうとうととまどろむ夢。
朝に目覚めると怪我を負った男は店を出ていた。
その数日後、皇帝の使いが店先にやって来て、夏井に「お前の腹には皇帝の子が宿っている」と告げる。

そんな導入部を経て、夏井は皇帝の待つ宮城に連れていかれ、あの夜の男、実はこの国の皇帝だった晃と暮らし始める。
最初こそ「早く家に帰らせてほしい」と、皇帝が自分を妻としたいことに納得がいかなかった夏井も、晃の妹の燐花や晃の事を知っていく度に晃に牽かれて行く。
晃の歳の離れた妹の燐花は目の前で母親が殺された事で、人間の姿にならないようになってしまい、ずっと白虎の姿になってしまった。
その姿の描写がとても愛らしく、夏井もその姿の燐花をとても可愛がり、ますます燐花も夏井に懐くようになる。
晃も妹と同じく母親の死とその原因だった父親の側室間の争いに深く傷付いていた。
夏井に心の傷となった出来事を告白した晃。その弱った傷付いた姿に夏井は晃を癒してあげたいと願うようになる。
合意のもとで二人は結ばれるが、臣下が夏井を皇后につく条件として一番の条件に上げた、仔虎が夏井のお腹に宿ることはなかった。
ただ、仔虎が出来ても出来なくても、晃は絶対に夏井を妻としたかった。
何故なら夏井が実家の薬屋で老婆に親切にしている姿や、真面目に学ぶ姿を、お忍びで城下町に繰り出した時に見かけて彼に一目惚れしていたからだ。

娘を晃の妻として権勢を得たい、重臣によって夏井と燐花は宮城の外から拉致されてしまう。
燐花だけでも。の思いで彼女をなんとか逃がし、夏井は犯人達に毒草の入手場所を教えるふりをして時間稼ぎをする。時間稼ぎがばれて、絶体絶命となった瞬間、白虎の姿の晃に救われ、そして燐花が人の姿になって夏井の場所を教えたと知ったのだった。

感想

白虎の姿の晃と燐花の描写がとても巧みで、特に子どもである燐花のじゃれる姿の描写が目に浮かぶようで、とても可愛らしいのだろうと思った。また、最後に晃と夏井の間に仔虎が産まれ、人の姿になることが多くなってしまった燐花の代わりのモフモフ成分になって華を添えてくれました。
また、その後数世代に渡るシリーズとして、この皇帝一族のお話は続いているので、その第一世代のお話として読むのもいいかもしれません。